COURSE 00 ─ OVERVIEW
想昏テス存在論
電子の海・境界線・そして「海禁」
ひとつの思考実験からはじまって、キャラクター設定の土台を組み直し、 他人が公開した架空世界への参加設計まで到達した一連の議論を、 順番に読めるようにまとめたものです。全4章。
話の構造図
この議論がどこから始まり、どこで折れ曲がって、いまどこに立っているか。 全体を一枚にすると次のようになります。
ウェブは過去へ行けるし帰ってこられる。ただしどの一往復も、過去の未確定性と現在の無知を燃料として燃やし、灰は両岸に積もり、燃やす前には二度と戻れない。「不可逆的に時空を行き来する存在」とは、時間の中を移動する者ではなく、往復のたびに両岸を確定させていく者のことだ。
各章の入口
電子の海と境界線
正本。ウェブの不可逆性を四つに解剖し、三つの水路を立て、そこから想昏テスを再定義する。中の人との境界線がどこに走っているかを確定した文書。
CHAPTER 02「海禁」接続設計
他人が公開した架空世界に、キャラクターを踏み外さずに参加させるための設計。可逆への転回、符合の検証、二層構成、配置の三点。
CHAPTER 03踏み外しチェックリスト
発信前に通す23項。A正典/B存在論/C語彙/D立場/E通話/F自己点検。チェックを入れて使えます(この端末に保存されます)。
CHAPTER 04やさしい解説と図解
中学生でもわかるように、身近な例だけで全部を説明し直したページ。図解7点つき。難しい言い回しは一度も使いません。
最小限の用語
この4章を読むために、覚えておくと楽になる語だけを並べます。 やさしい言い換えは 第4章 にあります。
| 語 | 意味 |
|---|---|
| 記録の水路 | 意図して残されたものが、未来へ渡る経路。関所(通行料)がある |
| 痕跡の水路 | 意図せず残ったものが渡る経路。写真の背景の通行人、環境音、そして光 |
| 再演の水路 | 物が残らなくても届く第三の経路。手順の形に圧縮されたものだけが通れる |
| 膜 | 思考が記録になる変換面。ここから先がテス、手前が中の人 |
| 読みB | 変換の不可逆性。体験を記録にすると、質感は復元できなくなる。絶対防壁 |
| 再入可能性 | テスが「可逆」である中身。過去の自分の版を、劣化なしでもう一度走らせられる |
| 実行環境 | テスを走らせる側。パイセン(読者・リスナー)のこと |
| 二層構成 | 考察を表に出し、参加を余白に密航させる発信の形 |
いまどこまで決まったか
- テスと中の人の境界(判定は「意図せず漏れたものか」の一問)
- 板金塗装はテスの設定から削除。ただし BackStage通話では中の人の話をしてよい(既存台本15本はすべて有効)
- 可逆の中身=再入可能性。公開文面では常に非対称形で言う
- 「海禁」への立ち位置=参加型+考察型の二層
- 発信前に通すチェックリスト23項
復路——テスとして書いたことが、中の人に何を返すか。 正本を書いた時点で空欄のまま残すと決めた項目で、二層構成の導入によってむしろ増えている。 考察として書いた読みは、中の人自身の海禁の読み方をも確定させてしまう。
埋めないことで、設定が閉じた作品ではなく、まだ動いている構造として置ける。
正本: notes/想昏テス存在論_電子の海と境界線.md / notes/海禁_テス接続設計.md
運用ルール: character/profile.md / character/system-prompt.md / character/call-rules.md / character/kaikin-rules.md
「海禁」は田中良典氏(@r_tanaka617)の公開世界設定書です。本コースはそれに対する二次的な読みであり、正典ではありません。